【 アンハッピーにさせられる事間違いなし><まったく楽しくない名ばかりの冒険映画 】★★■ ジェームズ・キャメロンと共に映画製作を手がけてきた水中探検家・映画作家のアンドリュー・ワイト。かつて彼がある洞窟に閉じ込められた経験を基に、壮大なドラマに仕上げた。自然が作り上げたサンクタム(聖域)の中に閉じ込められた人間たちが、手持ちの装備のみでケイブ・ダイビングやケイブ・クライミングに挑み、活路を見出そう姿を、臨場感たっぷりの3D映像で描き出す。リチャード・ロクスバーグ演じるリーダーのフランクが、経験と腕を頼りにメンバーを導こうとする姿は、“これぞ男の中の男”という雰囲気だ。アリスター・グリアソン監督は、J・キャメロンに見出され、本作でハリウッドデビューを飾る期待の新星だ。
パプア・ニューギニアの密林地帯にある巨大洞窟エスペリト・エサーラ。そこでは、実業家のカールの出資のもと、洞窟探検家・フランクの指揮で、調査が行われていた。フランクの息子・ジョシュの案内で、カールと恋人・ヴィクトリアが洞窟に到着する。三人が洞窟深部に降りた頃、サイクロンが襲来し、豪雨により大量の水が洞窟に流れ込んだ。水没した洞窟に取り残されたフランクたちは、ケイブ・ダイビングで脱出口を探し始める・・・(goo映画より)
▼ 壮大なアドヴェンチャー映画と思いきや極限状態に陥った人間の醜い姿満載のアンハッピー映画。
私SIONは、未知の世界に飛び込む勇気なんぞまったくないので、あの映像の美しさやそこから受ける閉塞感は、なかなかリアルで緊張を感じずにはおれませんでした。そういう意味では、冒険の魅力や怖さ・スリルは、十分伝ってきましたが・・・

幾多の修羅場をくぐってきたであろう冒険隊の皆さんの判断力・決断力のなさが素人集団にしか見えませんでした。台風が近づくことは、観測データから予測できたはずだし、プロの冒険家なら撤収を指示すると思うのだけどね。勇気と無謀はまったく違うものだということは、嫌と言うほどわかってる人達なはずなのに。
確かに不測の事態もあるだろうことは想像できますが、あまりに稚拙な気がします。ピンチの時こその結束力だと思うのですが、はじめからいがみ合うばかりでプロの冒険者の皆さんでもあの状況だとあんな風になってしまうのでしょうか?なーんかリアリティに欠けるんですよねー。フランクもリーダーとしての意志の強さは感じますが、終始怒鳴ってばかりでとてもリーダーの資質があるとは思えないしね。何しろほとんどの登場人物が嫌な奴ときており感情移入できる登場人物が一人もいないもんだから、観ていてまったく面白くない。その上、なにもそんなに殺さなくてもと思える程よく人が死ぬわけです。その死に様も身勝手な行動によるものがほとんど、本当に気分が良くないんです。最悪です。
その上、息子ジョシュの成長物語+親子の絆なんぞを前面に押し出してくるもんだから、余計におかしな映画となっちゃてるんですよねー。上記したように人間の醜さをバンバン出しておきながら、一方で親子の絆なんぞ描かれてもそこには、何の清々しさもハッピー感も感じることなんか出来ないわけですよー。いったい製作者側は、この映画を通して何を伝えたかったんでしょうか・・・
【脱出モノの金字塔】★★★★
【ジャンルは違う(ホラー)けど洞窟モノなら断然お薦め】★★★★
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